結局、仮想マシンは1つのアプリケーションとして

CentOS 5をホストOSとしてCentOSFedora 7、Ubuntu 6.06等カーネルを再構築しながら試してみた。ゲストOSの時計が進んだり、遅れたり、またゲストOSのモサモサ感を無くすために、ゲストOSのタイマー間隔を変えたり、スケジューラをPreemptiveにしたり、SMPをやめてシングルCPU用にしたり、IPv6やその他の不必要な機能を削除したり、色々とやってみたが、結果として時計の進度の問題、マウスを動かした時のモサモサ感は無くならなかった。

Fedora 7のカーネルの再構築で、make menuconfigでタイマー間隔を標準の1000Hzから300Hz、250Hz、100Hzと変えてみた。100Hzでは何もしなくてもゲストOSの時計が大幅に進む。300Hzもしくは250Hzでは無負荷時(GNOME画面を出して何もしない状態)ではほぼ正確な時計の進行となったが、カーネルの再構築など負荷をかける状態ではゲストOSの時計が進みだした。

ということで、当初、目論んでいた、通常はゲストOS環境を使って作業をする、というのはちょっと無理があったようだ。現在の仮想マシンは主にサービスプロバイダ等でサーバの管理向けが主な用途であり、GUIデスクトップ環境の仮想化は(論理的には出来ても)現実的には今ひとつ、という感じだ。あと、1〜2年位すれば、CPUの進歩と仮想化技術の進歩で、通常のノートやデスクトップPCでも(ストレス無く)仮想マシンが使えるかもしれないが。

ということで、通常使うOS(ホストOS)はFedora 7に戻し、VMware Serverはインストールするものの、ソフトウェアやドライバの評価、Windowsアプリケーションの実行の際に限定することにした。(これが、もっとも素直な使い方なのだろう。)