Ubuntuライブ環境をディスクレスクライアントして使う考察

今回はライブCDの環境を単に動かしたため、クライアント上でのファイルへの変更はリブートしてしまうと失われてしまい、真のディスクレスではない。また、マシン毎にホスト名などを変えるにはcasperに手を入れる必要がる。(ホスト名はDHCPで配れる、と思ったがcasperが固定的に“ubuntu”という名前を付けていた。これについては“UbuntuでカスタムライブDVDを作る”で対処済。)
しかし、Ubuntuのライブ環境は基本的にHDDにインストールした環境と全く同じなので高い機能を持ち、必要であれば別途ホームディレクトリをマウントして使うこともできる。“UbuntuでカスタムライブDVDを作る”で紹介したようにライブ環境はカスタマイズできる。必要な機能をライブ環境に予め“プリインストール”しておくことで、機能の高いディスクレス環境を構築できる。

また、今回は時間が無くてやっていないが、ライブCDのcasperが使っている中核技術 aufs(another unionfs)の設定を変えて、変更があったファイルをtempfsではなくNFS(やHDD)上のファイルシステムを指定することで、変更したファイルも保存できるようになる。設定さえ上手く行えば、真の意味のディスクレスも可能ではないかと思う(時間がある時にトライしてみたいと思う。ただ、casperのinitrdに加える必要がありそうなので大変そう(面白そう)だが。)(以前、Fedoraディスクレスを構成した時は、この辺があまり“綺麗”ではなかったが、Ubuntu(casper)では簡単に綺麗に出来そうだ。)

また、“UbuntuでカスタムライブDVDを作る”ではライブ環境に機能を追加する形で紹介したが、当然、昨日を削ることができるわけで、それをネットブートすれば非常に軽快なThin Client環境が簡単にできてしまう。そこにVMware Romote Console(というかvmplayer、“VMware Playerをリモートコンソールとして使う ”)を入れておけば、VMwareのThin Clientの出来上がり、となる。これも機会があったらThinなライブ環境を作ってみたいと思う。(⇒ やってみた。“UbuntuとVMwareでThin Clientを作ってみた”を参照のこと。)

やってはいけない事をやってしまった....

調子にのってDynabook SS 3480(Mobile Pentium III 600MHz)にネットブートでUbuntu 8.10を動かしてみた。Core 2マシンと比べてはいけないのは分かってはいるが、死ぬほど遅い。というかGNOME画面になったところで金縛ってしまった。
実は昔も同じ事をやっていた⇒“調子にのって”。当時はネットワークブートなどの知識がないためHDDをノート本体から取り出してインストールしていた。Fedora Core 6で遅かったのだからUbuntu 8.10ではフリーズもやむなしか。多分、CPUの速度というよりはメモリが192MBしかないのが原因だろう。64MB〜128MBが主流の当時としては贅沢な構成だったのだが。

う〜ん。Ubuntuのライブ環境をカスタマイズしてSS 3480でも動くようにしてみたいが....。(⇒ 環境をカスタマイズすることで実用に耐えられるようになった。“UbuntuとVMwareでThin Clientを作ってみた”を参照。)