Androidの“マーケティングの除外”について

ここ暫くAndroidアプリケーションをマーケットに登録するのに色々と忙しかった。
Androidマーケットへのアプリの登録は色々なブログ等で説明されているので、ここで書くことはない。が、ただ一つだけ、どの記述を見ても良く解らないことがあった。

アプリの登録ページの中ほどに

マーケティングの除外: □ Android マーケットや Google 所有のオンライン/モバイル サイト以外ではアプリケーションを宣伝しません。この設定への変更が有効になるまでに 60 日程度かかることについて了承しています。

という箇所がある。この意味が分からなかった。Androidマーケット以外で私が宣伝するしないを決めるということで何が違うのだろう? iPhoneとの共通アプリに差別化するためなのだろうか? Androidマーケット専用で登録すると何かメリットがあるのだろうか?(逆にAndroidマーケット以外で宣伝すると何か不利になるのだろうか?)という疑問が湧いてくる。日本語を読む限り、そう解釈できる。気持ち的には“私はAndroidマーケットだけでしか宣伝しません。Androidに忠誠を誓います”という宣誓書に見える。

これは、英語の原文を見てみないと分かららない。が、登録ページを英語表示にできない。で、いろいろ探して、原文は次のようになっていることが分かった。

Marketing Opt-Out: □ Do not promote my application except in Android Market and in any Google-owned online or mobile properties. I understand that any changes to this preference may take sixty days to take effect.

日本語だと“私が宣伝する、しない”の事の様に取れるが、原文を見ると“Googleに対してさせる、させない”ということだとわかる。

以降の解釈は私の勝手な解釈であり、Googleからの説明ではない。この文面の解釈は各自の自己責任でお願いしたい。

私の解釈では、開発者のアセット(=資産)であるアイコンやキャプチャー画面、動画などをGoogleがマーケット以外で勝手に使っても良いかの選択、ということだと思う。どの様な理由があるか想像し難いが、何らかの理由でAndroidマーケット以外のところで宣伝して欲しくない時にチェックを付けるようになっているらしい。また、もし、最初Androidマーケット以外での宣伝を許可して、気が変わってAndroidマーケットだけに限定して欲しいとチェックしても、マーケット以外での宣伝が無くなるまで60日程かかるということを覚悟して欲しい、ということらしい。

まぁ、そう思って改めて日本語の文章を読んでみると、それらしい表現にはなっているのだが。(日本語では主語を明確しないと意味が曖昧になってしまうことが良くある。ここでも頭に「Googleは」と明記すべきだろう。)

次のページにも説明が書いてあるが、やっぱり日本語だと分かりにくい。

http://www.google.com/support/androidmarket/developer/bin/answer.py?answer=1078870

日本語では

Google がリクエストする各種画像アセットは、Android マーケットや、場合によっては Google の他のサービスでもアプリケーションの紹介や宣伝に使用されます。アプリケーションのマーケティングAndroid マーケットだけで行う場合は、デベロッパー コンソールで [マーケティングの除外] を選択すると、他でのマーケティングを除外できます。

原文では

The different graphic assets we request are used to highlight and promote your application in Android Market, and possibly other Google-owned properties. If you’d like to restrict the marketing of your app to just Android Market, you have the option of opting-out of marketing by selecting the "Marketing Opt-Out" in the Developer Console.