CentOS 4.5をホストOSとして
ホストOSをFedora 7から変えてみてゲストOSの時計の進み具合(遅れ具合)はどうなったのか簡単なテストをしてみた。
1時間位、ホスト、ゲスト共に無負荷の状態(と言ってもデーモンやサービスを切っている状態ではないので、裏では適宜動いているけども)でホストOS(CentOS 4.5)に対してどれ位、進んだか、遅れたかを計った。外出中、睡眠中に放置していたものは数時間以上動いていたものもある。厳密な実験ではないので数秒は誤差の内である。
Fedora 7
Host Time(s) | Guest Time(s) | % | # CPU | ntp | acpi | WVware sync |
---|---|---|---|---|---|---|
2,700 | 2,700 | 100.00% | 1 | on | on | off |
18,000 | 18,160 | 100.55% | 1 | off | on | off |
9,000 | 4,080 | 45.33% | 2 | on | on | off |
3,600 | 380 | 10.55% | 2 | off | on | off |
3,600 | 593 | 16.47% | 2 | off | off | off |
3,600 | 3,505 | 97.36% | 2 | off | on | on |
1CPUの構成ではHostとのズレはあまりなかった。2CPU構成の場合はGuestの時計は大幅に遅れる。ntpを起動している場合は、ntpの補正が働くためか遅れは半分程度になっているが、ntpを動作させないとHostの1/5以下という状況になった。
VMware Toolsによる同期を利用すると、上の結果からは効果があるように見えるが、実際には少々問題ある。VMware Toolの同期機能はゲストOS上で1分毎にホストの時計と同期をとる(らしい)。このゲストの1分というのが曲者で、ゲストの1分の間にホスト(実時間)は3分も4分も過ぎてしまう。つまりゲストOSでは1分毎に時間が数分ワープすることになる。
Utuntu 6.06
Host Time(s) | Guest Time(s) | % | # CPU | ntp | acpi | WVware sync |
---|---|---|---|---|---|---|
3,600 | 3,611 | 100.31% | 1 | off | on | off |
3,600 | 3,600 | 100.00% | 1 | on | on | off |
3,600 | 2,385 | 66.25% | 2 | off | on | off |
3,600 | 514 | 14.28% | 2 | on | on | off |
Fedora 7をホストにしてゲストOSとしてUbuntuはFedoraに比べて軽快に動いていたような気がしたのだが、条件次第では余り良い結果にはならなかった。
Windows 2000
Host Time(s) | Guest Time(s) | % | # CPU | ntp | acpi | WVware sync |
---|---|---|---|---|---|---|
7,200 | 7,207 | 100.06% | 1 | - | - | on |
3,900 | 3,907 | 100.11% | 1 | - | - | off |
3,600 | 3,601 | 100.02% | 2 | - | - | off |
一応、2CPU構成でも試したが、VMwareコンソールでは確かに「two」になっているのだけれどもW2Kのパフォーマンスモニタでみると1CPUのマシンとしてしか認識されていないようである。これはVMwareの問題/制限なのだろうか? Virtual SMPに関しては「VMware Server provides experimental support for two‐way virtual Symmetric Multiprocessing (Virtual SMP).」ということらしい。