vmserverのHDDパーティション
新しいマシンのパーティションを設定した。パーティションの設定によっては管理の効率がかなり変わってくるので、注意が必要だし、試行錯誤をくりかえすため結構手間のかかる作業になる。
今回対象となるのは「Seagate Barracuda ES SATA2 500GB」が2台。1台はバックアップ用。fdiskによるHDDのパラメータは以下の通りとなる。
Disk /dev/sda: 500.1 GB, 500107862016 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 60801 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
先ずは全体としてどうするか。
今回はVMware Serverを動かして仮想マシンを動かし、他のPC(ノートPCなど)からリモートコンソールとして利用するのが目的。従って、rootファイルシステムは最小限でいいので8Gもあれば充分。スワップは、こちらも当てにしたくないのでそれ程は要らない。(スワップはメモリの少ないシステムにとっては嬉しい機能だが、スワップが発生すると性能が極端に落ち始める。長期間使わないデーモンを一時的に対比するのであれば良いが、定常的にスワップを使いながらソフトウェアが動く場合はもっと根本的な対応、メモリの増設をすべきと考える。)残りは /homeとして割り当てる。ただし、2台めのHDDのrootから起動出来るようにブートは柔軟に構成できる用にするために/bootは独立させる。
ファイルシステム | サイズ |
---|---|
/ | 8GB程度 |
スワップ | rootに合わせる |
/boot | 100MB程度 |
/home | 残り(480GB程度) |
スワップをrootと同じにしたのは、いざという時にrootのバックアップとして使えるし、また、2台めの同じパーティションもrootのバックアップとして使えるため。
配置は、root、スワップ、home、bootの順にした。bootは使用頻度がほとんど無いので、HDD最内周。スワップは基本的には使わないことを前提としているので内周に配置しても良いが、500GBから比べると領域も広くなく、いざスワップが発生したときも少しは早い動作を期待してrootの直ぐ内側とした。
4つのパーティションに分けるので、全部プライマリ・パーティションとした。(少しでもHDDアクセスを高速化するため。論理パーティションやLinuxのLVMがどの程度の性能を出せるのか比較実験していないので、気休めかも知れないが。)
途中経過は省くが、最終的に次のようにパーティションを切った。
Device Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 * 2 961 7711200 83 Linux /dev/sdb2 962 1921 7711200 82 Linux swap / Solaris /dev/sdb3 1922 60793 472889340 83 Linux /dev/sdb4 60794 60801 64260 83 Linux Device Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 * 2 961 7711200 83 Linux /dev/sdb2 962 1921 7711200 83 Linux /dev/sdb3 1922 60793 472889340 83 Linux /dev/sdb4 60794 60801 64260 83 Linux
パーティションはシリンダ(ブロック)単位になるので、できるだけ大きな素数の入らない数にまるめている。それでも残ったhomeは 8 x 3 x 11 x 223 = 58872ブロックという数になってしまった。(それでも一応、8の倍数ではある。)
ブロック1はどこのパーティションにも属さない。第1パーティションを第1ブロックから始めると、設定しているブロック数(エンド・ブロック − スタート・ブロック + 1)は同じでも第1パーティションと第2パーティションで利用できるブロック数が異なってくる。理由は分からないが、MBR+αの分が第1パーティションから引かれるのかもしれない。そのために第1パーティションは第2ブロックから開始している。
パーティション | ファイルシステム | サイズ |
---|---|---|
/dev/sda1 | / | 7.5GB |
/dev/sda2 | スワップ | 7.7GB |
/dev/sda3 | /home | 473GB |
/dev/sda4 | /boot | 62MB |
/dev/sdb1 | /(テスト用) | 7.5GB |
/dev/sdb2 | / バックアップ | 7.5GB |
/dev/sdb3 | /homeバックアップ | 473GB |
/dev/sdb4 | /bootバックアップ | 62MB |
なお、rootとスワップでサイズが異なるのは、rootはファイルシステムとしてのサイズ(iノードエリアなどのを差っ引いた数字)であり、スワップはスワップサイズとして数字なので異なってくるが、使用しているのは同じブロック数。