パーティションを勝手にマウントしてしまう

HDDのパーティションは次のように設定した。

パーティション ファイルシステム サイズ
/dev/sda1 / 7.5GB
/dev/sda2 スワップ 7.7GB
/dev/sda3 /home 473GB
/dev/sda4 /boot 62MB
/dev/sdb1 /(テスト用) 7.5GB
/dev/sdb2 / バックアップ 7.5GB
/dev/sdb3 /homeバックアップ 473GB
/dev/sdb4 /bootバックアップ 62MB

/dev/sdb* はバックアップ用のパーティションであり、普段はマウントしないし、ddコマンドなどでイメージをコピーする場合もマウントしていてはファイルシステムを壊してしまう。従って、/etc/fstabには次のようなエントリしか入れていない。

/dev/sda1 / ext3 defaults 1 1
/dev/sda3 /home ext3 defaults 1 2
/dev/sda4 /boot ext3 defaults 1 2
tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0
devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
sysfs /sys sysfs defaults 0 0
proc /proc proc defaults 0 0
/dev/sda2 swap swap defaults 0 0

ところが、GNOMEでログインすると使っていないsdbのパーティションまで/media/の下にマウントしてしまう。いちいちアンマウントするのも面倒くさい。CDやDVDならいざ知らず、HDDのパーティションでマウントしていないのは、わざわざマウントしてないのだから、そのまま放置してほしい。何でこういう仕様なのだろう?と首をひねってしまう。

文句を言っても仕方ないので、回避策を調べた。Fedoraにおいてはランレベル3とランレベル5では対処方がことなるらしい。(「ドライブの自動マウントを無効にするには」参照) GNOME環境では、[システム]メニューの[設定]−[ハードウェア]−[リムーバブル・デバイスとメディア]を選択し、[リムーバブル・ドライブとメディアの設定]ダイアログボックスで、[メディアが挿入されたらマウントする]をオフにする、らしい。

確かにこの方法では、GNOMEを起動してもsdbのパーティションはマウントされない。が、しかし、CDやDVDを挿入してもマウントしてくれなくなってしまう。これでは困る。

多分、他のGNOMEの設定で回避できるのだろう。(だって、マウントしてないHDDパーティションを勝手にマウントするという仕様はどう考えてもおかしいから、できないように設定できる筈だと思う。デフォルトがそうなっていないだけで....。) しかし、探しても中々その方法が見当たらない。仕方ないので、次の用な方法で回避した。

fastabの中でマウントしたくないパーティションのエントリを記述する。その時にマウント・ポイントとして実在しないディレクトリ名を記述し、オプションのnoautoを設定する。例えば、次のように記述する。

# cat /etc/fstab
/dev/sda1               /                       ext3    defaults        1 1
/dev/sda3               /home                   ext3    defaults        1 2
/dev/sda4               /boot                   ext3    defaults        1 2
tmpfs                   /dev/shm                tmpfs   defaults        0 0
devpts                  /dev/pts                devpts  gid=5,mode=620  0 0
sysfs                   /sys                    sysfs   defaults        0 0
proc                    /proc                   proc    defaults        0 0
/dev/sda2               swap                    swap    defaults        0 0
#
/dev/sdb1               /no_mount               ext3    noauto          0 0
/dev/sdb2               /no_mount               ext3    noauto          0 0
/dev/sdb3               /no_mount               ext3    noauto          0 0
/dev/sdb4               /no_mount               ext3    noauto          0 0

最初、noautoを指定して実在するディレクトリを記述したが、GNOMEの起動とともにnoautoを無視ししてマウントしてしまう。仕方ないので、実在しないディレクトリを記述した。

これでGNOMEの起動とともに勝ってにマウントすることはなくなった。ただし、きっとどこかにエラーログが出ているかもしれない(/var/log/messagesには出ていないようだが)。