Ubuntu ServerとVMware Serverでサウンドを出す

Ubuntu ServerはGUI環境がインストールされないのでサウンド環境も最小限の構成になっている。インストールされるサウンド環境はALSAの基本部分だけのようである。一方、VMware Serverはホスト側のサウンド・インタフェースとしてOSSを利用しているようである。従って、Ubuntu ServerとVMware Serverの組み合わせではサウンド環境がなくなってしまい、仮想マシンにオーディオ・インタフェースを追加してもホスト側と接続できない。
ALSAについては“Advanced Linux Sound Architecture - Wikipedia”、OSSについては“Open Sound System - Wikipedia”を参照のこと。)

ゲストOSから音が出せないとか、マイク入力を拾えないというのはちょっと不便だ。そこでホストOS側(Ubuntu Server)にALSA環境でOSS環境をシミュレートするパッケージをインストールする。

root@vmhost:~# apt-get install oss-compat

oss-compatをインストールすると /dev/dsp が作られVMware Serverからもホスト側のサウンド・インタフェースへアクセスできるようになる。これで、ゲストOSからでもSkypeなどを利用することが出来るようになる。

ついでに、次のパッケージもインストールすると便利。

root@vmhost:~# apt-get install alsa-util

Ubuntu ServerにはGUI環境が無いのでスピーカーの音量やマイクのゲインもコマンドラインを使う必要があるが、これは結構面倒くさい。このパッケージをインストールすると、alsamixerというcurseベースのボリュームコントロールが使え様になる。

見た目は派手だが、GUI環境のアプリケーションではないため、Teratermのようなリモート端末でログインして音量やゲインをコントロールすることができる。