VMware Serverインストール手順

ホストOSとなるFedora 7に関しては。Fedoraのダブルインストールに書いた通りのパーティションで、/dev/sda7にあるルートファイルシステムを使ってインストールを行った。
インストールの大まかな流れは以下の通り:

Linuxの必要なパッケージのダウンロード

先ずはVMware Serverをインストールするための環境を整える。Linuxをホストとする場合、一部のVMwareのモジュールをコンパイルする必要があるので、コンパイラ環境ならびにカーネルソースの一部が必要となる。先ずはルーツ群だが:

    • 開発環境

パッケージマネージャの「ブラウズ」タブ→「開発」から「開発ツール」「開発ライブラリ」にチェックをつけて「適用」

    • Kernel-devel

パッケージマネージャの「検索」から「kernel」で検索。「kernel-devel」と「kernel-headers」にチェックして「適用」(kernel-headerはデフォルトでインストールされている筈。)

    • xinetd

「The VMware remote access authentification daemon」がxinetdから起動されるので、xinetdをインストールしていない環境ではこれも必要。パッケージマネージャの「検索」から「xinetd」で検索、チェックして「適用」

Linuxのソースのダウンロード

実はLinuxのソースをダウンロードしたことはなかった。ので、ここで結構手間取った。
yumリポジトリからソースファイルをダウンロードするには」や「鯖市場管理人SABAdminのブログ」を参考にしてダウンロードした。

# yum install yum-utils
# yumdownloader --source kernel
# rpm -ivh kernel-2.6.21-1.3228.fc7.src.rpm

私の場合、カーネルのバージョンは2.6.21-1.3328だが、それと同じバージョンのソースコードであることを確認しておく。

# dmesg | grep 'Linux version'
Linux version 2.6.21-1.3228.fc7 (kojibuilder@xenbuilder2.fedora.redhat.com) (gcc version 4.1.2 20070502 (Red Hat 4.1.2-12)) #1 SMP 
Tue Jun 12 14:56:37 EDT 2007

ちなみに、FC6でインストールを試みたことがあるが、まだ上記の方法が分からず、違うバージョンのカーネルをダウンロードして来て(後で出てくる)vmware-config.plで弾かれた。また、インストールしてあるgccのバージョンとカーネルコンパイルしたgccのバージョンが異なっても警告が出る。

VMware Serverパッケージのダウンロード

VMware Serverダウンロードからソフトウェアをダウンロード。(最初、間違えて「Version History」にある旧バージョンをダウンロードしてしまった。Version Historyの方が目立っているので。最新版はその上側にある。)とりあえず:

があればいい。
次にVMware Serverをインストールするための無料のシリアル番号を取得する。ここで初めて登録(registration)が必要になる。Download VMware Server - Registrationから必要項目を記入して取得。最大100個のシリアル番号を取得できる。

VMware serverのインストール

仮想化技術 Expert」を参考にインストールした。が、この本はLinuxのインストールに関してはあまり詳しく書いていないため、コンピュータのこと、日常のこと等いくつかのページを参考にした。

ダウンロードしたVMware Serverを展開する。
# rpm -Uvh VMware-server-1.0.3-44356.i386.rpm

設定コマンドを実行するが、Abortされる。
# /usr/bin/vmware-config.pl
	:
Execution aborted.

VMwareFedora 7用パッチを当てる。(バージョン等は確認のこと)
# wget http://knihovny.cvut.cz/ftp/pub/vmware/vmware-any-any-update110.tar.gz
# tar xvfz vmware-any-any-update110.tar.gz
# cd vmware-any-any-update110
# ./runme.pl

「runme.pl」の中から引き続き「vmware-config.pl」が呼ばれインストールが開始される。殆どはデフォルト設定で単にEnterを押しつづければ良いが、私の場合VMを格納する場所だけを変えた。

In which directory do you want to keep your virtual machine files? 
[/var/lib/vmware/Virtual Machines] /home/VMware/Virtual Machines

一連の質問の中にシリアル番号を入力するように促されるので、取得しておいたシリアル番号を入力する。
以上でVMware Serverのインストールは終りだが、いくつかコンパイルの途中にエラーが出たので、それを載せておく。

  CC [M]  /tmp/vmware-config1/vmmon-only/common/task.o
cc1plus: 警告: command line option "-Wdeclaration-after-statement" is valid for C/ObjC but not for C++
cc1plus: 警告: command line option "-Wno-pointer-sign" is valid for C/ObjC but not for C++
cc1plus: 警告: command line option "-Wstrict-prototypes" is valid for Ada/C/ObjC but not for C++
/tmp/vmware-config1/vmmon-only/common/task_compat.h: In function ‘void Task_Switch_V45(VMDriver*, Vcpuid)’:
/tmp/vmware-config1/vmmon-only/common/task_compat.h:1713: 警告: ‘sysenterState.SysenterStateV45::validEIP’ may be used uninitialize
d in this function
/tmp/vmware-config1/vmmon-only/common/task_compat.h:1713: 警告: ‘sysenterState.SysenterStateV45::cs’ may be used uninitialized in t
his function
/tmp/vmware-config1/vmmon-only/common/task_compat.h:1713: 警告: ‘sysenterState.SysenterStateV45::rsp’ may be used uninitialized in 
this function
/tmp/vmware-config1/vmmon-only/common/task_compat.h:1713: 警告: ‘sysenterState.SysenterStateV45::rip’ may be used uninitialized in 
this function

今のところは問題なく動いているが。

ファイヤーウォールの設定

vmware-config.plのメッセージにも現れるが、リモートコンソールからの接続ポートにデフォルトは902になっているが、/etc/servicesに902が登録されているためか、代替ポートして904が指定される。「システム」→「管理」→「Firewall and SELinux」でこのポートを使えるようにしておく。

VMware Serverの起動

「アプリケーション」→「その他」→「VMware Server Console」を開く。すぐに「Connect to Host」のダイアログが開くので「Local host」を指定して「Connect」する。

この時に、SELinuxを一旦「無効」にしないと接続できなかったが....。(それともファイヤーウォールの設定の問題か? その後、SELinuxをEnfocingに戻しても大丈夫だが。)