どんなスペックにするか?

設置場所の制限や個人の趣味も含めて大体のアウトラインは以下の様になる。

  • ミニタワー型以下(タワー型では大きすぎる)
  • CPUは今回はCore 2系。Duoの速いやつ。(個人使用なのでプロセス数は少ない)
  • ギガビットLAN(VMwareのリモート端末は100Mではちょっときつそう)

これで色々と探したところ、さすがにDELLでもこのクラスだとちょっと高い(それにInspironのFSBの件でちょっと裏切られた感じもするので足が遠のいた)。後はショップ系のBTOか完全に自作か。自作も結構お金が掛かってしまうし、パーツの互換性を確認するだけでも一仕事になってしまうので、BTOのミニタワーを基本とした。

CPUについては、廉価(=売れ筋)でかつそこそこの性能をもつものということで、Intel Core2 Duo 3GHz E6850 と Intel Core2 Quad 2.66GHz Q6700 としたが、最終的にはDuoのE6850にした。理由は以下の通り。

  • 仮想マシンの物理ホストとして使うが、仮想マシンは同時に高々3〜4を動かすと推定される。また、それぞれの仮想マシンで多くのソフトウェアを同時に走らせる機会は少ないと想定される。従って、コアの数よりもコアの性能を重視する。
  • 仮想マシンの物理ホストなので、基本的には24時間365日稼動を前提とする。そのため消費電力の小さいE6850(65W)の方が嬉しい。(Q6700は95W)
  • E6850のFSBは1333MHzである。高速のメモリを搭載すれば性能向上が期待できる。(ただし、今回は予算の都合上、売れ筋の800MHz動作のメモリを購入。)

CPUをE6850に決めたため、それに従いマザーボードLGA775ソケットを搭載して、FSB1333MHzまでサポートしているもの、マイクロATXサイズ、ギガイーサ搭載、という条件になった。

で、選んだPCのスペックは以下の通り:

目的はゲームとかではないのでグラフィック・ボートは無し。G33のグラフィック機能で十分。サウンドも追加ボードは無し。基本的にプロセッサ能力とメモリ・HDDの容量があれば十分。

ASUSマザーボードP5K-VMはなかなかよさそう。チップセットはG33でグラフィック機能も内蔵しているため、nVIDIA GeForceとかを必要としないのであれば、これだけで済んでしまう。また、G33はFSB1333MHzまでサポートしているので、CPUソケットのLGA775と合わせて、将来CPUのアップグレードも考慮できる。今回は2コアの3GHzのE6850だが、第二世代Core2製品が安くなって来たところでE8500やQ9550に変えて延命できる。

HDDは多いほうがいい。仮想マシンは1台でも最低で4GB、仮想ディスクに余裕を持たせると数十GBを必要するので、仮想マシンが10台もあるとそれだけで数百ギガになってしまう。なので、500GBは欲しいかった。(それとバックアップ用に500GB)コスト・キャパシティ的に320GBがお買い得のようだが、500GBもそれ程高くならない。750GBになると一気に高くなる。

メモリはVista仮想マシン上の使うのであれば、複数台の仮想マシンを動かず場合2GBでは少々物足りないが、当面は2000やXP、Linuxなので十分だろう。ただ、マザーボードのP5K-VMにはメモリスロットが4つあり、その内2つしか使っていない。2つはメモリモジュールが刺さっていないので、ソケットの接点が汚れで劣化することもあり、ダミーとして128MBか256MBの安いものを近いうちに増設する予定だ。

(追記)2008年1月4日にメモリを2GB追加して、合計4GBとした。これで、Vistaのゲストでも2台動かせるかも。

以上で13万円程だった。