VMware Server 2.0 RC2を使ってみる

VMware Server 2.0 Release Candidate 2(RC2)が出ていた。RC1の後は製品リリースかと思ったいたがVMwareも引っ張るなぁ。製品リリースはVMworld 2008の開催中かな。

インストールしてみたが、見た目とか機能的には余り大きな変化が感じられなかったが、VI Web Accessのパフォーマンス(応答性)が若干良くなったような気がする。(気のせいかも知れないが。)

淡い期待をしていたRemote Consoleの直接起動はやはり実現されてなかった。VMwareはどうしても、動作のとろいVI Web Accessk経由で起動させたいらしい。Remote Consoleの直接起動は1つ簡単なスクリプト作るだけで実現できるのに。

あとは特段、「おぉ!」というような点は見つけていない。(それ程突っ込んで使っているわけでもないので。)ということで、全体的な感想は「VMware Server 2.0 RC1を使ってみる」と余り変わらない。リモートコンソールの直接起動についてRC1と変更があったところがあるので、そのだけチョコチョコとまとめておく。

vmware-vmrcというリモートコンソールの本体だけを使う(RC2版)

2009/02/02
vmware-vmrcを単体で使うよりもvmplayerをvmware-vmrcの代わりに使う方法もあった。詳しくは“VMware Playerをリモートコンソールとして使う”を参照

LinuxのRemote Consoleは前回のRC1の「vmware-vmrcというリモートコンソールの本体だけを使う」で書いたのと同じく“.mozilla”の下を掘ればvmware-vmrcが見つかる。前回は“.mozilla”の下に展開されたファイルをtarでコピーしたが、今回は“/usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-6.0.16/webapps/ui/plugin/vmware-vmrc-linux-x64.xpi”をブラウザでコピーしてみた。
まず、ファイルブラウザでvmware-vmrc-linux-x64.xpiをダブルクリックして、xpiファイルを展開する。


それを適当なディレクトリ(ここでは /usr/local/bin/vmware/vmrc とした)へドラッグ&ドロップする。(Extractボタンで指定しても良いが、もう一つファイルブラウザを開いてドラッグ&ドロップした方が簡単。)

必要に応じてpathの有効なディレクトリからシンボリックリンクする。

root@ubuntu804:~# ln -s ./vmware/vmrc/plugins/vmware-vmrc /usr/local/bin/vmware-vmrc

以上で設定は終了。あとは"vmware-vmrc"とコマンドを実行すればリモートコンソールが起動する。

Windows版のRemote ConsoleはRC1では /usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-6.0.16/webapps/ui/plugin/vmware-vmrc-win32-x86.cab というキャビネットファイルに入っていたが、RC2では同じディレクトリの“vmware-vmrc-win32-x86.exe”に変わっている。このexeファイルはWindowsインストーラになっているので、Windows環境にコピーして実行すればvmware-vmrcをインストールできる。(Internet ExplorerからVI Web AccessでアクセスしてRemote Consoleのプラグインをインストールしても同じことなので、“vmware-vmrcをインストールする”ということであれば、“正規の手続き”であるこちらの方が良いと思うが。)
vmware-vmrc-win32-x86.exeをWindows環境へコピーしてダブルクリックする。

インストール・ウィザードが開くので[Install]をクリックする。以上で設定は終了。

Windows版のvmware-vmrcは“C:\Program Files\Common Files\VMware\VMware Remote Console Plug-in\vmware-vmrc.exe”というホルダに置かれるので、このファイルを直接起動すればリモートコンソールが開く。

C:>vmware-vmrc.exe -l log.txt -h ubuntu804:8333 -u "root" -p "hirakegoma" "[standard] Fedora-8/Fedora-8.vmx"

または、次のように実行すれば、ユーザ名とパスワードを省略して起動して、GUI画面で入力することもできる。

C:>vmware-vmrc.exe -h ubuntu804:8333 "[standard] Fedora-8/Fedora-8.vmx"

Windows版のvmware-vmrcは最低限、ホスト名とゲストマシンの指定が必要みたいだ。)

ちょっとパス名が長いので、よく使うゲストマシンは次のようにデスクトップにショートカットを作っておくと便利かも知れない。


ショートカットの“リンク先”を次のように指定しておく。

"C:\Program Files\Common Files\VMware\VMware Remote Console Plug-in\vmware-vmrc.exe" -h ubuntu804:8333 "[standard] test01/test01.vmx"

追記(2009/01/27):コメントでも頂いたが、webAccessインタフェースからクリック一つでショートカットを作ることができる。ただし、この方法では仮想マシンの指定に“-M 番号”の指定方法(どこかの英文ページにMoidと書いてあったような記憶があるが)を使っているので、Moidの番号が変わる(例えば一旦インベントリから外す等)とショートカットが使えなくなる。また、Moid指定ではコマンドの引数としてユーザ名とパスワードを指定できない。仮想マシンをパス名で指定すれば、引数でユーザ名と(平文の)パスワードが指定でき、起動時に入力を省略することができる。
webAccessでショートカットを作成して、その後、ショートカットのプロパティでコマンドの引数を変えてしまうのが一番手間のかからない方法だろう。

なお、リモートコンソールのポート番号がRC1の443からRC2では8333に変っている。
最終的なリリースでまだ細かいところが変わる可能性あるので、このあたりは正式リリースが出た段階でまとめておきたいと思う。