インストールする環境

ハードウェア仕様

今回、Ubuntu 8.04 Desktopをインストールするのは(いつものことながら)Dell Inspiron 1501というノートPC。

CPU AMD Turion 64X2 TL-56 1.8GHz
メモリ デュアルチャネルDDR2 1.5GB @ 400MHz
システムチップセット ATI RS485/RS485M/SB600
ビデオコントローラ ATI R485M (Radeon Xpress 1150)
HDD Toshiba MK8034GSX SATA 80GB
ディスプレイ 15.4インチTFT WXGA (1024x800)

CPUやチップセットに関しては特記することはない。Fedora Core 6の頃からカーネルはノーオプションで正常に起動する。(ただ、Inspiron 1501のBIOSがサポートしていない為か8254タイマがIO-APICに接続できないらしい。これは運用上は特に問題なさそうである。)
問題はビデオコントローラのRadeon Xpress 1150だ。Linuxでも最近は標準でサポートされていて、デスクトップPCなどでシングルモニタで使うのであれば題ないだろう。しかし、Inspiron 1501の場合はノートPCなので、本体液晶の他に外部ディスプレも接続して両方を使いたいが、その場合は、ちょっと設定が必要になる。(という使い方なので、外部モニタは本体ディスプレの"クローン"として使う。)

ソフトウェア環境

次の点以外はほぼデフォルトの設定でインストール。

  • デフォルト言語を英語とする
  • パーティションは既存のものを使い、論理ディスク(LVM)は使わない*1

英語をデフォルトとするのは趣味の話しで特に理由はない。英語はどちらかと言えば苦手だが、man pageやコマンドのメッセージなどは日本語で出てくるよりも英語の方がシックリくる。デフォルトは英語で日本語に関しては仮名漢字変換で入力が出来ればいい。もし100%日本語環境が必要な場合はログインのオプションで一時的に変えることができる。
ディスクは次のようなパーティションにしてあり、これをそのまま使った。

Device Start Cyl End Cyl Size File System
/dev/sda1 1 1901 15GB (Extended)
/dev/sda2 1902 8919 56GB /home
/dev/sda3 8920 9719 6.4GB /root3
/dev/sda4 9720 9729 80MB /boot
/dev/sda5 2 801 6.4GB /
/dev/sda6 803 1602 6.4GB /root2
/dev/sda7 1603 1901 2.4GB Swap

sda5, sda6, sda3は全く同じサイズ(ブロック数)になっていて、相互にddコマンドでイメージコピーができるようになっている。実験用のPCとして便利だ。(ただし、この方法でパーティションの中身をコピーするのはUbuntuの場合うまく行かない。Ubuntuパーティションのマウントの時、デバイス名ではなくパーティションのUUIDを使ってマウントする。ddによるコピーはUUIDもコピーしてしまうので同じUUIDを持ったパーティションが2つ出来てしまうからだ。もし、この方法を使う場合は/etc/fstabを変更しデバイス名を指定するように変更する必要がある。)通常はHDDの最外周に配置されたsda5がルートファイルシステムとなる。基本的にはブート時しか使わない/bootのsda4はHDDの最内周にある。(参考:HDDの外側と内側

*1:Ubuntuでは標準でLVMは使ってないらしい(未確認)。Fedoraはデフォルトのインストールを行なうとLVMベースのファイルシステムを構築する。