System Volume Informationのクリーンアップ

以下の話は今更ながらXPについてである。Vistaや7では適用できないようだ。

WindowsNTFSには“C:\System Volume Information”というシステム管理用のフォルダがある。ここは普段は管理者(Administrators)でも読めないようになっていて、管理はWindowsに付属のルーツを使ってということになる。

ところが、ひょんなことから、このフォルダの下にツールでは削除できないデータが残ってしまうことが分かった(詳細は"Windows XPを小容量ディスクへ引っ越す"に)。System Volume Informationフォルダには“システムの復元”に使うバックアップデータが保存されていて、一定の条件で削除される。ところが“Windowsのインストール前に作成されたファイル”が残ってしまうことがあるようだ。

Windowsのインストール前に作成されたファイル”ってどんなファイル?と思うが、システムを再インストールすると、そういった状態が発生する。これらのファイルは“ディスククリーンアップ”の“システムの復元の削除”でも、“システムのプロパティ”の“システムの復元を無効にする”でも削除できない。

これを削除する方法は次の通り。

1:マウスの右クリックで“C:\System Volume Information”のプロパティを開き、セキュリティ・タブから、このフォルダをフルコントロールできるようにAdministratorsを追加する。(“読み取りと実行”権限があれば、次の“ディスククリーンアップ”で消すことは出来るようだ。)

2:その状態でアクセサリのシステムツール“ディスククリーンアップ”を起動する。すると削除するファイルの一覧に“システムの復元 使用されないデータのストア”というのが表示され、これにチェックしてクリーンアップを実行する。(この例では約1GB弱を削除できた。)

3:オペレーションミス防止のため、“C:\System Volume Information”からAdministratorsのアクセスを削除しておく。

(余談だが、単にファイルを消すだけであれば、Linux上でNTFSをマウントしてrmするという方法もあるが、レジストリ等との一貫性が無くなるので最終手段ということになるだろうか。)