えっ!、仮想マシンで使えないの?

どうせ、ちょっと試しに動かしてみるだけだから仮想マシンにインストールして使ってみようと思っていた。購入したあと(インストールする前)に何気なくライセンス条項を見ていたら「4. 仮想化テクノロジの使用。お客様は、ライセンスを取得したデバイスにインストールされた本ソフトウェアを仮想 (またはエミュレートされた) ハードウェア システムで使用することはできません。」というのがあった。
「MSはアホか?」と思わず目を疑った。実マシンにしか実装できないなんて、自ら販売できるライセンスの数を減らしているだけだろう。パッケージで販売されているものは仮想環境でどんどん使ってもらえばいい。特にHomeのメインユーザはITの専門家ではなくコンシューマだと思うが、コンシューマがVistaを買うのはハードウェアにバンドルされている場合が殆どだろう。わざわざパッケージを買ってきて家のPCをバージョンアップする可能性は結構低いと思う。それくらいであれば、XP Homeとかを使い続けるだろうし。ビジネス領域に対して「仮想マシン環境でどんどん使ってみてください」という方が、売れるだろう。実マシン1台に対して2〜3本は買ってもらえるかも知れない。逆に「仮想マシン特別パック価格」とかを設定してVistaの普及に一役かってもらうという手もある。(仮想マシンのゲストに高価なUltimateやBusinessを使うよりはHomeでしょう。メモリも喰うし。)Homeが使えないのであれば、より軽快に動くXPをゲストOSとして展開した方がいい。

何故、仮想マシンで動かしてはいけないのか?表向きの理由としては「仮想マシン環境はセキュリティに問題があり、そういった環境でユーザが利用することでユーザにリスクを与えるのを避けるため」とされているが、これもとってつけたような理由である。電車の車内で携帯電話を使うなという運輸会社の理由よりも見え透いている*1。第一、現在、仮想環境を使っているユーザはそこそこパワーユーザか専業者(いわゆるIT部門やサービスプロバイダ)なので、そういったリスクは承知の上で使っているいる訳だし、それなりの対応策も立てているだろう。今現在ではHomeのターゲットであるコンシューマが仮想マシンを使う状況にはまだない。つまり、この"セキュリティリスク"はMicrosoftにとってのもではないだろうか。
しかし、Microsoftはそれ程までにユーザを信頼せず、コピーされるのが嫌なのか。

何も調べずに買ってしまった私がいけなかったのだが、仮想マシンで使えないのであれば、今Ubuntuを動かしている評価用のInspironにでもインストールしてみるか。

*1:最近は病院の中でも携帯電話が使えるようになった。私の最近行った大病院ではほんの特定の一部の場所を除いて殆どの場所で携帯OKだった。ペースメーカに影響がある、っていうのは一体誰が言い出したのだろう? そう言えば最近、電車のアナウンスも「医療機器への影響が云々」という文言はなくなった。単に「周りのお客様にご迷惑なので」という理由になっている。